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2025/07/15 07:55

自分に嫌われないように、生きていこう。
優しい人って、ほんとうにすごいと思うんです。

何も言わなくても空気を読んで、
誰かが困っていたら自然と手を差し出して、
場が乱れそうになったらさりげなく整えて、
笑顔で、そっと寄り添ってくれる。

誰かの気持ちを考える力があって、
先回りして動けるやさしさがあって、
まるで「空気のセンサー」みたいに、
周りのことをすごくよく見てる。

でもね。
そんなふうに他人のためにたくさん気を配れる人ほど、
「自分自身」のことを後まわしにしてしまうことがある。

気を遣って、言葉を飲み込んで、笑顔をつくって。
その場はうまくまとまったけど、
そのあと、どっと疲れていたり、
言えなかった本音が胸の奥でチクチクしていたり。

ほんとうは、ちょっとしんどいのに。
でも「わたしさえ我慢すれば」って、
無意識にそう思ってしまう。

嫌われたくないから。
「優しい人」でいたいから。
誰かの気分を悪くしたくなくて、
できるだけのことを、してしまう。

そして気がついたら——

いちばん身近にいるはずの“自分”から、
そっぽを向かれてるような感覚になる。

「また無理しちゃった」
「ほんとうの気持ち、どこいったんだろう」

自分に嫌われてしまうような、そんな苦しさ。

誰よりも優しくできる人なのに、
なぜか、自分にはいちばん厳しくしてしまう。
誰かに「大丈夫?」って言うことはあっても、
自分に「大丈夫?」って聞いてあげることは少ない。

でもね、忘れないでいてほしい。

優しさは、「自分をすり減らすこと」じゃない。
本当の優しさは、「自分も相手も大切にすること」。

たとえば、疲れてるときに
「休んでもいいよ」と自分に言ってあげること。

ひとりになりたいときに
「無理しなくていいよ」と距離をとること。

自分の気持ちにちゃんと耳を傾けてあげること。

それも、ちゃんと「優しさ」なんです。

気づかいすぎて、しんどくなってしまう人ほど、
「自分に向けるやさしさ」を忘れがちになる。

でもほんとうは、
誰よりも、自分のことをわかってあげられるのは、
あなた自身なんです。

だからどうか、
自分に嫌われないように、生きていこう。

・無理してるときは、立ち止まっていい。
・言いたいことがあるなら、伝えてもいい。
・がんばれない日があっても、それでいい。

誰かにやさしくするみたいに、
今日だけでもいいから、
自分のことを、そっと包んであげてください。

やさしいあなたの中には、
ちゃんと「自分を守る力」もある。
その力を、忘れないで。

あなたのやさしさが、
あなた自身をあたたかく癒してくれますように。