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2025/07/23 08:03

叱るのが上手な人に
共通していることは?
「叱るのって難しいな」
「つい感情的になってしまう…」
そんなふうに思ったことはありませんか?
部下に対して、子どもに対して、パートナーに対して。
大切にしたい相手だからこそ、ちゃんと伝えたいのに
言い方がきつくなってしまったり、
逆に言えなくて我慢してしまったり…。
でも、**叱るのが上手な人たちには、共通する“ある考え方”**があります。
それは、
「叱る」と「怒る」はまったくの別物だということ。
「怒る」は、自分のため。
思い通りにいかないイライラを、相手にぶつける行為。
声を荒げたり、相手を責めたり、
自分の“モヤモヤ”を整理せずにそのまま出してしまう。
たとえば…
・自分が忙しいときに話しかけられてムッとしてしまう
・思った通りに動いてくれなくてイラッとする
・「何回言ったら分かるの?」とキレてしまう
これらはすべて、相手のためではなく、自分の感情の発散ですよね。
一方で、「叱る」は、相手のため。
「こうなってほしい」「良くなってほしい」という思いから
冷静に、端的に、相手に伝える行為です。
叱るのが上手な人は、
・相手の人格を否定せず
・事実と期待を明確に伝え
・感情ではなく意図を伝えます
たとえば…
「この部分は直したほうがもっと良くなると思うよ」
「遅刻が続くと、周りの信頼に響くから気をつけてね」
「君ならもっとできると思っているからこそ伝えてるよ」
こんなふうに、**“未来への期待”が込められているのが「叱る」**なんです。
そして何より大切なのは、
「叱った後に、フォローがあること」。
叱る=突き放すことではありません。
むしろ、叱ったあとにどう寄り添うかで、相手の受け取り方はまったく変わります。
・「伝え方がきつかったらごめんね。でも、成長を期待してるよ」
・「改善しようとしてくれたの、ちゃんと見てたよ。ありがとう」
・「気持ちの切り替え、早かったね。えらいよ」
叱るのは、相手をより良く導くためのひとつの手段。
そのあとに、ちゃんと**“関係を育てるコミュニケーション”**があるからこそ、
信頼も育っていくんです。
もしあなたが
「叱ることが苦手だな」と感じているなら、
まずは自分にこう問いかけてみてください。
「これは、相手のため?それとも、自分の感情?」
その問いに正直になれたとき、
“叱ること”が少しずつ上手になっていくと思います。
感情ではなく、意図で伝えること。
責めるのではなく、期待を届けること。
そして、叱ったあとにフォローを忘れないこと。
その積み重ねが、
「言ってくれる人がいてよかった」と思われる、
本当の意味で信頼される人をつくっていくのかもしれません。