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2025/07/27 09:02

人間関係に疲れない人が、大切にしている“たったひとつの前提”
「なんで分かってもらえないんだろう」
「どうしてあの人は、あんな言い方をするんだろう」
「私は、ちゃんと伝えたはずなのに…」
人と関わっていると、こんなふうにモヤモヤしたり、
気を遣いすぎて、ぐったり疲れてしまうことってありますよね。
でも、人間関係にあまり疲れない人たちって、
ある“前提”を知っているように思います。
それは、
「人は、そもそも分かり合えないもの」
ということ。
少し冷たく聞こえるかもしれないけれど、
これはあきらめでも開き直りでもなくて、
“健全な距離感”を保つための大切な前提なんです。
たとえば…
・会社の同僚が、自分の意見をまったく理解してくれなかった
・家族が、何度言っても気持ちをわかってくれない
・親しい友達が、自分の状況に無神経なことを言ってきた
こんなとき、以前の私は
「なんで分かってくれないの?」「どうしてこんなに違うの?」
と、相手に苛立ったり、自分が否定されたような気持ちになっていました。
でもあるとき、ふと気づいたんです。
そもそも、他人と完全にわかり合うことなんてできないんだ、と。
だって、育った環境も違う。
価値観も、人生経験も違う。
何に傷つくか、何が嬉しいかも、人それぞれ違う。
「自分にとっての“当たり前”は、相手にとっての“当たり前”じゃない」
このことに気づいてから、少しずつですが
他人に対して、過剰に期待しすぎなくなりました。
すると、不思議なことに
“分かってもらえない苦しさ”も、少しずつ減っていったんです。
人間関係に疲れない人は、きっとこの前提をどこかで持っています。
他人とは違って当たり前。
だからこそ、自分の意見を持ちながらも、
相手の考えにも「そういう考えもあるよね」と、
余裕をもって耳を傾けられる。
反対意見が出たときも、
「この人とは合わない」「否定された」と受け取るのではなく、
「考え方が違うだけなんだ」と受け流すことができる。
そうすると、必要以上に傷つかなくなるし、
心のエネルギーを無駄に消耗しなくて済むようになるんですよね。
そして何より、
「相手にわかってもらう」ことばかりを求めなくなると、
「自分が自分をわかってあげる」ことができるようになります。
たとえば…
・「本当は今、疲れてるな」
・「あの言葉、ちょっと傷ついたな」
・「無理して笑ってたな」
そんな気持ちを、まずは自分で受け止めてあげる。
他人に分かってもらう前に、自分で自分に気づいてあげる。
これができるようになると、
人間関係はぐっとラクになっていきます。
もちろん、「理解されたい」という気持ち自体は悪くありません。
それは人として自然な感情です。
でもその前に、
「わかってもらえたらラッキー」くらいの余裕を持っていた方が、
心はきっとずっと穏やかでいられる。
人と分かり合えない前提でいればこそ、
分かり合えたときの喜びやありがたみも、大きく感じられる。
だから無理にすべてをわかり合おうとしなくて大丈夫です。
他人をコントロールすることはできません。
でも、自分の心のもち方は、少しずつ変えていける。
人との違いにイライラするのではなく、
「違って当たり前」と受け入れること。
それが、心をすり減らさずに人と関わっていくための、
小さな工夫かもしれません✨